ヘルベルト・マルクーゼの名言
[1898.7.19 - 1979.7.29]
アメリカの哲学者。管理社会を告発、人間の解放を説き、新左翼運動に影響を与えた。著書は『ユートピアの終焉』『ヘーゲル存在論と歴史性の理論』『一次元的人間』『生と死の衝動』『美的次元』『ソビエト・マルクス主義』『解放論の試み』『文化と社会』『反革命と叛乱』『エロス的文明』等。
Art is the great refusal of the world as it is.
芸術とは、ありのままの世界に対する大いなる拒絶である。
The judgment that human life is worth living, or rather can and ought to be made worth living, … underlies all intellectual effort.
人生には生きる価値があるという判断、あるいは生きる価値があるようにできるしまたすべきであるという判断というのは、あらゆる知的な試みの根底にあるものだ。
"Romantic" is a term of condescending defamation which is easily applied to disparaging avant-garde positions.
「ロマンティック」というのは、前衛的な立場を軽蔑するために安易に適用される上から目線の中傷の言葉である。
Art can speak its own language only as long as the images are alive which refuse and refute the established order.
芸術は、確立された秩序を拒否しまた反駁するようなイメージが息づいているかぎりにおいてのみ、自らの言葉を語りうるのである。
Domination has its own aesthetics, and democratic domination has its democratic aesthetics.
支配には、その独自の美学というものがあり、民主主義的支配には民主主義的な美学があるのだ。
Entertainment and learning are not opposites; entertainment may be the most effective mode of learning.
娯楽と学習とは、対義語ではない。娯楽とは、学習のもっとも効果的な様態であるのかもしれない。
The soul contains few secrets and longings which cannot be sensibly discussed, analyzed, and polled.
精神には、理にかなった議論や分析、調査をすることのできない秘密や切望はほとんど含まれていない。
Solitude, the very condition which sustained the individual against and beyond his society, has become technically impossible.
個人を社会に対峙、あるいは超越せしめていたまさにその条件であるところの孤独は、厳密に言えば不可能なものとなってきている。
The world of immediate experience — the world in which we find ourselves living — must be comprehended, transformed, even subverted in order to become that which it really is.
我々が生きていることに気づく世界である直接経験の世界は、現実となるためには、理解され、変容され、打ち破られさえしなければならない。
If man has learned to see and know what really is, he will act in accordance with truth, Epistemology is in itself ethics, and ethics is epistemology.
現実であるところのものを見て知ることを学んだならば、人は真実に従い行動をするだろう。つまり認識論とは、それ自体が倫理であり、また倫理とは認識論なのである。
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